隠れていないで! 2010年7月25日
内閣府の調査で、今回も衝撃的な報告が出ています。「引きこもり」の若者が、全国で70万人になるのだそうです。ここでの「引きこもり」とは、自室に閉じこもったままの人から、コンビニやゲーム店など自分の趣味や好み以外では、ほとんど自宅から外出しない人たちのこと。この70万人以外にも、引きこもりたい、引きこもる気持ちが他人事とは思えない、という「引きこもり親和群」が155万人にもなるそうで、「引きこもり」はもはや特異な例ではなくなってきています。
原因はというと、いわゆる人間関係での躓きが圧倒的。学校で、職場で、人と馴染めなかった、うまくやれなかった、というのです。それで、自宅や自室で、家事は親に任せっきりで、自分はゲームにテレビ、CDにDVD、インターネット・・・と誰にも邪魔されない狭い世界で時間を過ごしているわけです。
疲れた時や悩んだ時は、しばらく一人でいるのも悪くありません。病気であれば、入院や保護も必要でしょう。しかし、それが日常になるのは、異常です。自分で生活費を稼ぎ出し、食事や洗濯も自分で、というのならまだしも、ただ好きなことだけをダラダラしているのではどうしようもありません。少しずつでも自分の生活を支える事柄をやってみる、小さなお手伝いであっても良いので、自分のためのことだけでなく、周囲の誰かのための行動を起こし始めていくことが大切です。
私たち人間は、人との関係の中に生きてこそ、本当の人生を作り上げることができます。人との関係、また神様との関係が、私たちのいのちを形作るのです。それを忘れて、自分一人だけの世界に閉じこもることは、いのちの流れを自分から断ち切ってしまうことですし、そもそも罪人である私たちの心を、さらに追い込んでいくような感覚にもなるのですから、決して良いものではありません。聖書の創世記の物語を読むと、神様の命令に背いて罪を犯したアダムとエバは、神様の気配を感じた時、思わず隠れてしまったと記されています。自分から隠れる、身を隠すことには、この聖書の最初の物語の時代から、何か消極的で否定的な印象がつきまとっているのです。
家の外は、猛暑です。熱中症で亡くなる方も出るほどの暑さです。しかし、そんな時でも、閉じこもっているだけの生活ではなく、やはり外に出てみるべきです。人と会うことです。神様と交わることです。さあ、あなたも心のどこかで隠れることばかりを考えていないで、思い切って外に出かけましょう。顔と顔とを合わせて人々と出会い、神様に向かってしっかりと信仰を働かせる時、あなたは幸せを引き寄せることができるのです。
万代栄嗣
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