成功や幸せも質が肝心! 2009年6月29日
私が高校生の頃、大人気だった“チャーリーズ・エンジェル”の米女優ファラ・フォーセットや、言うまでもなく世界のスーパースターとして有名だった歌手のマイケル・ジャクソンが相次いで死亡・・・というニュースが報じられています。時の流れを感じると共に、やはり人の死に際してはいろいろと考えさせられるものです。
マイケル・ジャクソンなどはまだ50歳。今年は、久しぶりの世界ツアーが予定されていたはずでした。全世界で何千万枚もの楽曲の売り上げを誇り、一体どれほどの大金がこの一人の人物の周囲で動いたのか、想像もできません。前に歩いているのか、後ろに進んでいるのか、トリッキーな“ムーン・ウォーク”も世界に広まり、どこに行っても一挙手一投足にファンの目が釘付けになる大スター中の大スターでした。
遊園地のような大豪邸にも住み、庶民感覚からかけ離れた大成功者なのですが、一方では度重なる整形手術の話題が流れ、慢性的な病気を持ち、性的虐待などの訴訟をいつも抱えていました。当然、家庭的な幸せがあったとは思えません。大スター過ぎるが故の大不幸の中に居続けた人生だったように思われます。
私たちは、常々幸せになりたい、成功したいと口にするのですが、実は本気で幸せや成功を口にするなら、その質を問いただしておく必要があります。よく言われることですが、事実、お金が腐るほどあったとしても幸せであるとは限らないのです。庶民である私たちとしては、それはそれで一度は、そんなお金持ち感覚を体験してみたいものだと感じるもの。しかし、やはり、お金がたらふくあったとしても幸せを保証するものとはならないのです。幸せにも、成功にも、本当に質の良い中身が伴うことが大切なのです。
アメリカの神学校で学んでいた今から25年前、ある金曜日の授業が終わった夕刻、神学生たちで集まり、祈祷会を持ちました。アメリカ人の学生はもちろん、アフリカやアジア各地からの神学生の友人たちが集っていました。人々の救いのために、私たちを用いてください、と幾つもの課題を挙げて祈った中で、当時、世界中の若者たちのカリスマであった歌手のマイケル・ジャクソンやマドンナを救ってください、と熱く祈ったことを思い出します。彼らは、文字通りの大成功者なのですが、実は同時に、私たち無名の信仰者たちから祈られなければならない、まだ霊的な不幸の中にある人々だという事実を見落としてはなりません。主キリストが与えてくださっている幸せを感謝しつつ、この平安と喜びが一人でも多くの人々に伝えられるよう、ますます祈ってまいりましょう。
万代栄嗣
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